いつの間にか、外は雨が降り出していたようだ…
少し窓を開けていると、
雨で濡れた道を走り去る車の音が聞こえる。
あの走り去る時の車の音が、私は好きだ。
深夜、音楽もかけず、
静まりかえった部屋に聞こえる、その音が好きだ…
昼間は音楽をかけていなくとも、
赤ちゃんの泣き声、子どもたちの声、大人の声、老人の声、働く人の声、
外国語で話している声など、様々な声が聞こえてきて、
この部屋を楽しい空間にしてくれる。
でも、夜は、こと深夜においては、
この部屋は度々、音のない世界となる。
静まりかえった部屋に響く、静かな雨音。
時折聞こえる、走り去る車の音。
道行く人たちの声。
少しせつなくて、少し暖かくて、少しさびしい…
そんな雨の日の静寂な深夜の時間が好きだ…
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