今回の新宿で起きた、集団的自衛権に抗議しての焼身自殺事件。
私はあれを見て、こうツイートしました。
『彼のご家族はどんな思いだろう。。
チベットなどで、僧侶が焼身自殺というのは耳にしていたけれど、日本で抗議の焼身自殺とは。。。
自分の切実さもそんなものだったのかとも思い知った。。
いたたまれないニュースだ。。』
いろいろな意見が飛び交っています。
ああいう写真をSNSに流すことへの批判もある。
でも、私はTwitterで回ってきた写真によって知り、改めて色々なことを考えさせられました。
そして、夕方のニュースでは、テレ朝しか報道してなかったよう。。
三島由紀夫を思い出した事件でもありました。
今回は海外のメディア、BBC、米ABC、アルジャジーラ、インドネシア、アフリカなども報道しているそうです。そして、なんと!かの中国も。
この事件は、WHOで規制されている一般的な自殺とは違う趣旨、所謂政治的な趣旨として捉えられていて、だからこそ報道されているのだと思います。
日本の平和主義が崩壊することへの、世界の危機感かもしれません。
そして、、、、
夜の某テレビ局の番組での報道の仕方の方が私は問題だと思いました。
えぇ、ハッキリ書きますが、宮根さんとコメンテーターの方たちのコメント及び、番組としての「迷惑な事件」という姿勢です。
この抗議の焼身自殺をはかった方は、以前からこの辺りで演説をしていらした方だそうです。
新宿に通勤している方が、そうツイートされていました。
でも通勤時間では、その演説に耳を傾ける人は、ほとんどいなかったと。。もっとちゃんと耳を傾ければよかったと。。
今その方のそのツイートは削除されたみたいですが。。。
私が一番ショックだったのは、そういう演説をしていた彼が、どれだけの絶望感でこの行為に及んだのかということ、そしてこういう抗議の仕方が日本で起こるようになってしまったのか…ということでした。
チベットの僧侶の抗議の焼身自殺の話などを聞く度に、はっきり言えば、遠くの国のこと、という思いがどこかにありました。
だから、自分の切実さの甘さ加減に愕然としたのです。絶句でした。。
どういう人がこういうことを起こしたの?と、Twitterで流れて来るツイートを読み続けました。。。
昨日、代々木上原でSPを10人以上引き連れて、お寿司屋さんに行った総理を見ているだけに(首相動静によると、お母さまとお食事されていたとのこと)、彼はその時間はもう覚悟を決めていたのだろうか…と思うと、本当に言葉がありません。。。
自殺をいいとは思いません。友達を自殺で亡くしているから。
でもね。。ニュースの記事の「一命を取り留めた」という一文への、よかった、ほっとした、というツイートに私は違和感を感じるのです。
私はすぐには、そういう言葉は書けません。。。
新宿バス放火事件や、東海村の臨界事故の一命を取り留めた方たちの、壮絶なその後を知ると。。。
バス事件の方は壮絶な治療を繰り返した後、本を出版されるまで回復されたわけだけれど、普通の交通事故の場合でも、その一命をどういう形で取り留めたのか、そしてその後どれ位生きたのかなどは報道されない。
だから、私はいつも、その一文を読んでも、即座によかったね、とは言えないよ。。。と思っていました。
家族の気持ちとしては、どんな状態であろうと生きていて欲しいと思うだろうし、私が医療に携わる人間ならば、延命措置を施すと思う。
でも、、、当人は?。。。
今回、実はサイレンの鳴らない救急車で運ばれていった、というツイートもあったのです。
サイレンの鳴らない救急車は、急ぐ必要のないこと、即ち死を意味します。
だからみな、ご冥福をとか、合掌とか書いていたわけです。。。
真実は私にはわかりませんが。。。
いつも拡声器で、現政権への反対を訴えていたという彼の意志が、変なテレビ報道でねじ曲げられませんように。。。
それだけを願います。