平岳大さんのフラメンコライブ「あわれ彼女は娼婦」

 
俳優の平岳大さんのフラメンコライブ「あわれ彼女は娼婦」が、7月30日〜8月1日の3日間、代々木上原のムジカーザであり、近所だったこともあって、3日間観に行ってきました♪
私は生のフラメンコは、新宿にあるエルフラメンコで、大学を卒業した年に観たのが初めてで、女性はもちろん、男性が踊るフラメンコもとても好きなのです♪
今回の、お芝居とフラメンコで構成される舞台とは、一体どういうものになるんだろう？と、興味津々に思っていました。
でも、始まった途端、私の想像なんて遙かに通り越し、もう始まってすぐにその世界に引き込まれました。。。

「あわれ彼女は娼婦」は1620年代に執筆され、1633年に出版された、愛ゆえに近親相姦という禁忌を犯してしまうジョヴァンニとアナベラ兄妹を中心に描かれる愛憎劇ですが、この題材がとてもまた、フラメンコに合っていると思います。

パンフレットには、平さんがどういう状況でこの戯曲に出会ったのか、ということも書かれていました。
まだ新人だった頃、舞台の仕事でロンドンにいた時に、エジンバラ公演にバスで移動しようと思い、買ったのがこの戯曲だったそう。。。
どういう思いで、当時これを読んでいたのだろう…と、そのパンフレットで読んだ文章から窺える情景に、想いを馳せたりもしてしまいました。

ポラロイドカメラを使った、場面の切り替えは、あ！これは面白いな〜！と思いました。
また、シンギングボウルやティンシャ（だと思うんだけど）を使った音もよかったな〜♪

お芝居の部分も、もちろん良かったけれど、やっぱり圧巻は、終盤の平さんのフラメンコ！！
愛し合ってはいけない二人、でも抗うことのできない想い、そして、もうどうしようもない現実、それでもアナベラを愛している、という思いがほとばしる、切なくて、哀しくて、でもとても力強くて、本当に魅入ってしまうフラメンコでした。。。
3日間とも、終盤のフラメンコになると、その激しさと、ほとばしる想い、平さんのフラメンコへの情熱など、色々なものが感じられて、涙が溢れそうになりました。堪えましたけど（笑）
本当に本当に、素敵なフラメンコライブでした。

3日間とも違う場所から観たので、感じることが少しずつ違って面白かったな〜。
初日は2列目で斜めから観た感じで、ここは平さんのフラメンコが、迫力ある音と共によく観ることができました。
二日目は2列目のほぼ真ん中で、お芝居の声がよく聞こえる感じでした。ただ、フラメンコ自体は、自分であちこち観場所を変えないと見えにくい感じでした（笑）でも、音の迫力はやっぱり一番だったな〜♪
そして3日目は、2階席（といっても、小さなハコなので、ちょこっと2階、1階半みたいな感じかな？）で、ここは普通にお芝居を間近で観ている感覚でした。お芝居もフラメンコも全てが見渡せて。いい場所かも♪ ただ、音の迫力はやっぱり1階の方がありました♪

と、3日間の感想です♪

それから。。。衣装！
衣装が本当に素敵だったの！(○´◡`○)

妹役アナベラの衣装も白でとても素敵だったけれど、何より何より、平さんのジャケットがとても素敵で、初日に初めて見た時から、「うわ〜、なんて素敵♪ これは一体誰がデザインしたんだろう？」と思っていたら、FBでアイディアは平さん自身、それを実現化したのは、お知り合いのスタイリストの方ということがわかりました♪
あの衣装は本当に素敵でした♪ (○´◡`○)

3日間通ったのに、もっと観たい♡と思わせるような、フラメンコライブでした♪
3日間が終わったら、なぜか私が燃え尽き感に包まれてしまって、それを最終日に一緒に観た札幌のお友だちに話したら、彼女曰く「感情をぐぐぐーっと持っていかれたから！」と。。
あぁ、なるほどなぁ〜・・・・・と納得しました。
お芝居だけではない、踊りというものが持つ表現力のパワー、かな。。
あぁ、また、すぐにでも観たいです♪（笑）

でも、脚本、演出、主演、かつフラメンコとなると、やはり時間がかかるのかな〜。あ、PVもだし（笑）
台詞も平さんが考えていらっしゃるみたいだし、あの忙しさの中でどうやって？？？って思ってしまいます。
今度は日本のものを考えてらっしゃるみたい(○´◡`○)
でも、再演もぜひ観たいなぁ♪ 

というわけで、以上、おしまい♡

あ、最後にどうしても一つ、言いたいことが（笑）
良子ママさんは、お母さまという立場でいらしていたにもかかわらず、オーラが凄くて、惚れ惚れ見惚れてしまいました。
本当にとても美しかったです(*´◡`*)