新国立劇場 舞台『ピグマリオン』を観て(2013/11/14)。

 
昨日、初台にある新国立劇場で、舞台「ピグマリオン」を観てきました。
私は昨日を含めて3回観に行くので、全部観てから感想を書こうかな〜と思っていたけれど、昨日感じたことは昨日しか感じ得ないことであって、次に観た時にはまた違う感じ方かもしれないなと思ったので、やっぱり書き留めておくことにしました。

劇場に着いてまずビックリしたのは、チケットには9列目とあったんだけれど、実際には4列目だったこと。
ち、近い!しかもほぼ真ん中(笑)確かにチケットを取った時、そうだった気もするのだけれど、すっかり忘れていました!
前の方は可動席らしく、今回はそういう席になったみたいなんだけれど、あまりの近さに思わず緊張してしまいました(笑)
新国立劇場に行ったのは初めてで、とてもいい舞台だな〜と思いました。
舞台の装飾も演出も照明も素敵で、ヒギンズ教授のお部屋やイライザのお部屋がとても好きな感じでした♪
私が印象に残ったのは、お母さまのお家の早朝のシーン。バルコニーから漏れる光の色の感じ、光の差し込み具合、小鳥の鳴き声。さり気ないシーンだったけれど、とても印象に残りました。

お話は先日書いたので、省きますが、とにかく面白かった!

主演の石原さとみちゃん、平岳大さん、そして脇を固めるベテランの方々。
イライザ役の石原さとみちゃんは、本当に可愛くて、でも可愛いだけじゃなく、演技もしっかりしているのですね。
幼さが残る下町娘から、言葉とともに精神的にも大人の女性に成長していく過程を、ちゃんと演じられていました。
そうそう、翻訳の小田島恒志さんが作られたロンドン訛り(コクニー)は、確かに東北弁でもなく、東京弁でもなく、なるほど、こういう感じなのか〜と思いました♪

そして、なんといっても、今回これ以上のはまり役はいないんじゃないかと思ったのが、ヒギンズ教授役の平岳大さん!
最初から最後まで、ヒギンズ教授=平さんかと思うほど、見事に演じられていたと思います。
マザコンで、子どものまま大人になったかのような男性、わがままで自分勝手で、自分の論理を決して曲げない男性。でも立ち居振る舞いからは、育ちの良さが感じられる、そんなヒギンズ教授は、思わず平さんそのもの?と思ってしまうほどでした(笑)(ごめんなさい!(笑))

でも、だからこそ、休憩を挟んでの3時間超の舞台でも、ぐいぐい惹きつけられて、あっという間に感じたのだと思います。
ヒギンズ教授の仕草、行動、話の内容、話し方に、あぁ、いるよね〜こういう人、と思ったり、どうしてわかんないかな!と思ったり(笑)、家政婦のピアスさんやお母さまとのやりとりに、笑ってしまったり。。。
所詮、男性は女性に敵わないのかな〜とも思いました。女性の方がなんだかんだいっても、強いですからね(笑)

小堺一機さん演じるイライザのお父さん役も、愛嬌があって面白かった!
ピカリング大佐の綱島郷太郎さんも素敵だな〜と思いました♪
そして、脇を固めるベテランの女優の方々がまた素晴らしくて、こういう安心感を与える演技をされる方々がいらっしゃるからこそ、映画もだけれど、いい作品になるのだなあと、改めて感じました。
私は小学生の頃、「ベルサイユのばら」で、当時宝塚のトップスターだった安奈淳さんの大ファンだったので、今回とても楽しみにしていたのだけれど、降板せざるをえなかったのがとても残念でした。
でも倉野章子さん演じるお母さま役、とてもよかったです。優しく時には厳しく、ヒギンズ教授をいなしたり、諭したり、叱ったり。気品ある凛とした素敵なお母さま役を演じられていました。

ワルツのシーンは本当に素敵でした!
平さんは背も高いし、フラメンコをやっているからかな〜、踊りがとても優雅で綺麗でした。
石原さとみちゃんと踊るワルツに、見惚れてしまいました♡
あのシーンは大好きです♪ 

さて。男と女は結局、わかりあえるのか、わかりあえないのか、永遠の課題ですね。
男と女のすれ違いについて、考えさせられたかな〜。
どんな男女でも、喧嘩や言い合いになると、肝心の話の焦点が噛み合わず、平行線のまま言い争うということがあったりするけれど、今回舞台を観ていて、それがずっと底辺にあるのかなと感じました。
わかりあえるのか、わかりあえないのか、私にもまだわかりません。。私はわかりあえないんじゃないか、と今は思っていますが(笑)
でも、わかりあえないとしたなら、そこを埋めるのが体の繋がりであったりするのかな、とも思いました。
言葉では表現できない、言い表せないことを補えるもの、というか。。うーん、難しいですね(笑)
私は男性というものは、みなマザコンだと思っているので、結局女性が、そんな男性を包み込むしかないのかな、と思ったりもします。。

次回の観劇は11月20日、そして12月1日の千秋楽、と時間をおいて観るのですが、舞台がよりよいものになっている予感と、次はどのように感じるのか、何を感じるのか、とても楽しみです。
『ピグマリオン』の世界に、すっかりハマってしまいました♪
パンフレットを買うのを忘れてしまったので、次回行った時に買わなくちゃ♪
それから、『ピグマリオン』の新訳が、光文社古典新訳文庫で出版されたそうで、本文の戯曲以外に、バーナード・ショーによる序文と後日談が入っているとのこと。「舞台を見るだけではわからない意外な結末」とのことなので、読んでみたくなりました。こちらも買ってみようかな♪

 
★舞台『ピグマリオン』は、新国立劇場にて、12月1日まで。
公式サイトはこちら。

 
[ 追 記 ]
★3回目千秋楽の感想はこちら。
3回目の観劇。新国立劇場 舞台『ピグマリオン』千秋楽(2013/12/1)

★次回2回目、2013年11月20日の観劇の感想はこちら。主にトークショー主体の感想となっています。
新国立劇場 舞台『ピグマリオン』2回目の観劇(2013/11/20)

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