終わってしまいました。「ピグマリオン」。。。
私はそれほど舞台を観てきたわけでもなく、よく観るようになったのは一昨年からなのですが、こんなにハマッた舞台は初めてでした。
華やかで、辛辣で、滑稽で、切なくて。
新国立劇場の中劇場ならではの舞台演出も、とても好きでした。
3回も観たのに、何度も何度も観たくなる舞台でした。
私が平岳大さんのファンだ、ということも大きいとは思いますが♪
3度目の感想なので、何書こうかしら♪
少し、前とかぶるかもしれません（笑）
増子倭文江さん演じるミス・ピアスは、小さい頃テレビで観ていた「小公女」とか、あの時代の世界名作アニメに出てくる家政婦さんを思い出しました♪
ミス・ピアスと平岳大さん演じるヒギンズ教授のやりとりは、ミス・ピアスにやり込められるヒギンズ教授の様子が痛快で、何度も何度も笑いが起きて、ホント面白かった（笑）
多分、大半の女性が、わかるわかる！とスーッとする場面かと思います（笑）
3回観て、私の中でどんどん存在感が増したのは、ミセス・ヒギンズの倉野章子さん。
観る度に、存在感がどんどん膨らんでいったように感じられました。
ヒギンズ教授と、彼のお母さまであるミセス・ヒギンズとのやりとりは、彼が大人になりきれない様をよく表していましたね〜。
そして、やはりこの「ピグマリオン」は、私には、イライザとヒギンズ教授のお話というより、ヒギンズ教授が主人公というか、ヒギンズ教授と女性たち、のような気がしました。
まぁ、もっと言えば、やはり男性と女性のすれ違い、わかりあえなさ。
平さんのヒギンズ教授は、本当に当たり役じゃないかな〜と思います♪
あんな男性像なのに、なぜか平さんのヒギンズ教授を観ていると、どうしても憎めない（笑）
本当に心底嫌なヤツ！となる一歩手前の感じ、本当に図体はでかいくせに可愛い我が儘な子どものままという感じで、なぜかその偏屈で傲慢で横暴な大きな子どもっぷりが、少し愛おしくなってしまったり（笑）
特に、ミセス・ヒギンズとのやりとりのシーンでは、そう感じました。
綱島郷太郎さん演じるピカリング大佐は、穏やかで紳士で、一見とても優しく見えるんだけれど、本質はヒギンズ教授と同じ。
本当に自分たちのことしか考えていない、男性陣（笑）
でも、平さんにしても、綱島さんにしても、その爽やかな雰囲気が、後味悪い舞台ではなく、面白かった！と言えるイメージに繋がっていたように思いました。
さて。
最後のヒギンズ教授の高笑いは、どういう意味なんだろうと、14日に観た時から考えていました。
ヒギンズ教授は、イライザがフレディと結婚すると宣言した後でも、イライザに用事を言いつけて、イライザは戻ってくるものだと思い込んでいたのですよね、きっと。
あの最後の最後のイライザの言葉で、やっと理解したのかな〜。どうなのかな〜。
そんな自分への嘲笑？
3回高笑いをして終わるのですが、一番最後の笑い声がどことなく寂しさを含んでいるように感じました。
そう感じたのは、2回目と3回目に観た時。
1度観た後だったので、そう感じたのかもしれないけれど、千秋楽では特にそんな気がしました。
本当のところはどうなんでしょう（笑）
そうそう、書き忘れていたのですが、ワルツ以外の舞台シーンで好きだったところ。
それは、石原さとみちゃん演じるイライザと、橋下淳さん演じるフレディが、夜中に街の中（広場かな）を駆け回るシーン、とても好きでした♪
こういう感じで表現するのか〜と、観ていてとても楽しくてわくわくしました♪
観る度に元気をもらえる舞台でした♪
楽しみが終わってしまって、悲しい…寂しい…涙。
舞台に関わった皆さま、本当に素敵な舞台でした！
そういえば、1度目14日に観た後、お隣に座っていた女性に話かけられました。前から4列目で観劇した日です。
彼女は仙台からいらしたとのこと。
ミュージカルが大好きで、「マイ・フェア・レディ」が大好きとのことでしたが、お芝居もいいですね〜♪ この終わり方は意外だったけど、こっちが本当なのですね！とても面白かったですー！と話してくださいました。
また、新国立劇場 中劇場ならではの、回り舞台や、せりあがったり、前に舞台が出てきたり、その舞台にもとても感動していらっしゃいました♪
そして私もまた、初めて新国立劇場で観た後だったので、同じようにとても感動していたんですよ〜（笑）
平さんのヒギンズ教授がまた観たいな〜♪
ぜひぜひ、再演していただきたい舞台です。心から望みます。
本当にお疲れさまでした♪
★前回の観劇の感想はこちら
新国立劇場 舞台『ピグマリオン』2回目の観劇（2013/11/20）
新国立劇場 舞台『ピグマリオン』を観て（2013/11/14）。
★舞台『ピグマリオン』公式サイト
★新国立劇場のサイトで舞台写真が掲載されていますよ♪